今月5日から9日、フランスのボルドーで開催されている「第22回ITS(高度道路交通システム)世界会議」で、中国ITS協会の呉忠沢理事長が、「2020年までに、中国はITSの分野に1820億元(3兆4580億円)を投じる」計画であることを明らかにした。 新華社が報じた。
呉理事長は、「近年、ITSが中国社会のあらゆるところに浸透している。現在、中国全土の自動車(原動機付き自転車を含む)やドライバーの情報管理システムが、全国全土の違反ネットワークに登録されている。また、珠江デルタや江蘇省などの地域で、公共バスの共通カードが使えるようになり始めている。その他、ETC(電子料金収受システム)のネットワークも中国全土29省・市に広がり、ITS分野の企業は約2000社になっている」とした。
モバイルインターネットを基にした外出サービス、産業が発展を遂げており、タクシー配車アプリが中国の約300都市をカバーするようになっている。同アプリを通して1日当たり、延べ1000万人がタクシーを利用している。スマートドライブ技術の産業化も加速しており、業界内の重要な基準も続々と発表。また、インターネット企業と自動車メーカーがタッグを組んで、スマートカーの開発にも取り組んでいる。
「人民網日本語版」2015年10月9日