中国初の大出力電気機関車試験台がこのほど、武漢鉄路局武漢大出力機関車検査・修理所での試験に成功し、7月に使用開始される運びとなった。和諧型高出力電気機関車の検査・修理後の運行試験を実施可能で、鉄道輸送の本線の占有時間を大幅に短縮し、試験運行のリスクを引き下げる。機関車は線路上で試験を実施する必要がなくなった。科技日報が伝えた。
責任者によると、この試験台は武漢大出力機関車検査・修理所と北京鉄道工程機電技術研究所が共同開発した試験システムで、最大試験負荷は9600kWに達する。同システムを使うことで、倉庫内で線路上の試験運行をシミュレートすることができ、機関車を外に出さなくても、動的な故障を発見できる。そのためこの試験台は列車の「ランニングマシーン」と呼ばれている。
この試験台は主に和諧型電気機関車の検査・修理後のけん引力および電気制動力の試験に用いられ、基礎坑装置、電気設備エリア、騒音防止・通風装置、中央操作室によって構成される。国内トップクラスの電力遮断技術を用い、試験のエネルギー消耗を大幅に低減した。また昇降式レール、遠隔軸距調整技術を採用し、列車上下の試験台の位置をスムーズに調整することができる。HXD1B、HXD2、HXD2B、HXD3など7つの異なる軸距の迅速な調整が可能。この試験台は毎日2両の試験運行が可能で、年産466両の検査・修理および試験運行の需要を満たせる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月30日