胡幸笛さんは、「欧州で学んだ中国医薬は、はっきり言って頼りない。だから、私は北京に勉強しに来た。最も感動し、驚いたことは、同じ患者でも、違う医師が見ると、処方箋も違ってくる。そして、どちらの処方箋も効果があることだ」と続けた。
アンゴラからの留学生タニアさんは、大学2年生。彼女は、「中国に来た当初は、中国医薬を学ぶとは思ってもいなかった。だが、北京語言大学で中国語を学んでいる時、教師が見せてくれた中国医学のビデオに非常に大きく惹かれた」と語った。
北京中医薬大学は、1957年から外国人留学生を受け入れており、今までに、90カ国・地域の2万人あまりの中国医薬人材を育成した。
〇自信
胡幸笛さんは、「一部の若い中国の友人は、中国医薬は時代遅れで、治療効果も芳しくない。病気になった時には、『西洋医の診察を受けるのがベスト』だと考えている。若い中国人は、自分たちが持っているものに自信がないのが、その主な原因だ。中国医薬は、多くの患者を助けることができる。西洋医に勝る場合だってある」と指摘する。
マレーシアからの留学生・呂純晶さんは、「中国医薬は、広く深い学識を備えている。小さい時、マレーシアで中国医薬を服用したことがあるが、とても苦く、飲むたびに、母親がお砂糖の塊を一つ食べさせてくれた」と話した。