王氏は、「気候のほか、肥満は、現地の飲食構造とも密接な関係がある。肥満者数の割合が下位の広東省を例にすると、現地の人々が食事に対して一貫して伝統的な意識を維持していることと無関係でない。一方、北方地域の人々は、お米を食べることが減っており、高脂肪、高コレステロールの食品が増えている。また、北方地域の人々はお酒が好き。それが積み重なり、北方地域では肥満になる人が増加している」と分析している。
生活水準が全体的に向上し、大都市の肥満率も上昇の一途をたどっている。統計によると、今年上半期、北京、上海、南京のダイエット者のうち、肥満者(BMI≥28.0)の割合が平均40%を超え、その他の都市の平均27%を大きく上回った。
王氏は、「中国の急速な都市化が、肥満になりやすい生活スタイルの形成に肩を貸してしまっている。都市での生活は、座っている時間が長く、自動車などに乗ることも多い。そして、おいしい物も手に入りやすい」とし、「肥満は健康に大きな影響を与え、深刻な場合はさまざまな病気の原因にもなる。そのため、疾病を予防するためには、肥満問題を重視し、肥満や体重の増加を効果的かつ科学的に抑制しなければならない」と警鐘を鳴らしている。
「人民網日本語版」2015年10月22日