中国科学技術情報研究所は21日、最新の中国の科学技術論文の統計結果を発表した。2014年に「SCI( Science Citation Index)」に収録された中国の論文の総数は世界2位で、被引用回数は10年に渡り世界4位を維持している。この2つの順位は前年と比べて変動していないが、具体的なデータを分析すると、中国の科学技術論文の質が向上し続けていることが分かる。科技日報が伝えた。
「高被引用論文」の急成長は、中国のSCI収録論文の質の向上を示している。高被引用論文とは、被引用回数が世界上位1%内の論文を指す。この10年間に渡り中国の各学科から発表された高被引用論文は、1万5011本に達した。世界全体に占める比率は11.9%のみだが、数は昨年の統計より22.2%増加し、3年連続で世界4位となった。
統計結果によると、中国の19学科のSCI収録論文の被引用回数が世界トップ10に入っており、前年の統計より3学科増加した。そのうち農業科学、化学、コンピュータ科学、工学技術、材料科学、数学、薬学、毒物学の被引用回数は世界2位で、環境・生態学、物理学は世界3位となった。
「優れた論文」が占める比率が高まっており、中国のSCI収録論文の質の向上をある程度反映している。論文の被引用回数が世界平均値を上回れば、「優れた論文」とされる。中国の関連機関の筆者が筆頭著者となったSCI収録論文は、2014年に23万5100本に達した。そのうち「優れた論文」は9万1389本で、全体の38.9%を占め、前年度より5ポイント上昇した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月22日