中国科学技術発展戦略研究院が8日に発表した「国家革新指数報告書2014」によると、中国の革新力は安定的に向上した。ランキングでは前年と同様の19位につけたものの、18位のベルギーとの差は大きく縮小し、3ポイントから1ポイントになった。新華網が伝えた。
同研究院の武夷山副院長は、「この流れが続けば、中国は第12次五カ年計画(2011-2015)の科技発展計画で設定された、2015年までに国家革新指数世界ランキングを18位にするという目標を実現し、さらに上位につける可能性が高い」と述べた。
同報告書によると、トップ5は米国、日本、スイス、韓国、イスラエルの順(アジアは計3カ国)。6位以下は、デンマーク、スウェーデン、オランダ、ドイツ、フィンランド。
国家革新指数の5つの指標を見ると、中国は4つの指標で上昇し、1つの指標で低下した。革新資源は1ランク上昇の29位、企業革新は2ランク上昇の13位、革新の効果は3ランク上昇の11位、革新環境は1ランク上昇の13位、知識創造は1ランク低下の19位。
中国の主要指標は、いずれも世界トップ水準に達している。中国の2013年のR&D経費は1912億1000万ドルで、初めて日本を抜き世界2位となった。その世界全体に占める比率は、2000年の1.7%から13.4%に急上昇した。中国のSCI (Science Citation Index)収録論文数は21万3000本で世界2位になり、全世界の15%を占めたが、依然として米国の約半数に留まっている。
武副院長は、「中国の高被引用論文が近年ますます増えている。中国の高被引用論文数は2004−2014年の間に1万2000本を突破し、全世界の10.4%を占め、米国(6万2000本)、英国(1万6000本)、ドイツ(1万4000本)に続く世界4位になった」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月9日