今年第1四半期(1月~3月)の全国31省(直轄市・自治区)の国内総生産(GDP)データが全て出揃った。各地域の統計局のウェブサイトと金融コンサルティング会社の万得(wind)資訊のデータを引用して人民網が伝えた。
▽GDP成長率、18地域が全国平均を上回る
経済成長率が全国トップだったのは重慶市で、成長率は10.7%だった。二桁成長を遂げた地域は重慶市、貴州省(10.4%)、西蔵(チベット)自治区(10%)の3地域のみ。
第1四半期のGDP成長率が、全国平均の7%を上回った地域は18地域、全国平均と同じだったのは3地域だった。北京市、上海市を含むその他10地域のGDP成長率は7%を下回った。遼寧省の成長率はわずか1.9%と、同期において成長率が最低の地域となった。
同期のGDP額を見ると、広東省が1兆4900億元(1元は約19.2円)で全国1位、2位は江蘇省の1兆4600億元、3位は山東省の1兆2900億元だった。
東北三省(黒竜江省・吉林省・遼寧省)は2014年のGDP成長率でワースト3に入ったが、今年の第1四半期にも大きな改善は見られていない。遼寧省のGDP成長率はわずか1.9%、黒竜江省は4.8%、吉林省は5.8%に留まり、いずれも全国平均を大きく下回る結果となった。