今月初めに海外通販事業をスタートしたばかりの韓国の化粧品サプライヤー・ディジタルオプティクスは26日、同社の10月の天猫(Tmall)をはじめとする中国通信販売企業に対する一日あたり売上高が600万ウォン(1ウォンは約0.1円)に達したことを明らかにした。わずか15日間で中国サイト向けに化粧品10億ウォン分を売り上げており、10月全体では15億ウォンから20億ウォンの売上になることが予想される。環球網が韓国のサイトETODAYの27日付報道として伝えた。
同社はまもなく訪れる中国のショッピングイベント「ダブル11」(独身の日、11月11日)に大きな期待を寄せており、11月の売上高目標を40億~50億ウォンと設定する。
それだけではない。韓国流通業界の関係者によると、中国で海外通販利用者が増え続けるのにともない、海外からの直接購入が急激に増加。韓国流通企業の多くはダブル11に照準を定め、このイベントを契機に中国市場の開拓を進め、売上の奇跡を起こそうとしているという。
2014年のダブル11では、アリババ(阿里巴巴)プラットフォームがイベントスタートから3分間で取引額10億元(1元は約19.0円)を達成した。アリババが翌日公表したダブル11当日の取引データをみると、決済サービス「支付宝」(アリペイ)の取引額は571億元で、このうちモバイル端末によるものが42.6%を占めた。
また同データによると、14年のダブル11イベントでは、韓国の化粧品ブランド「ミーシャ」がイベント開始からわずか10分で売上高100万元を達成し、イベント終了時の売上高累計は1600万元で、同日の天猫化粧品売上ランキングの首位に立った。韓国化粧品は中国でますます人気が出ており、今年のダブル11も韓国企業にとって見逃すことのできない一大イベントになることは確実だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月29日