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日本の放射能汚染地域の粉ミルクが海外通販で中国へ

人民網日本語版 2015年08月04日14:53

湖南省の長沙出入境検験検疫局郵便検査弁事処は7月1日から20日までの間に、海外からの郵便物の中から日本の東京都および群馬県産の乳児用粉ミルクを大量に発見した。広東省の広州出入境検験検疫局でもさきに、海外からの郵便物の中から東京都が原産地の粉ミルク632缶、価格にして6万元(約119万8千円)が発見されている。「新京報」が伝えた。

2011年に日本の福島県で原子力発電所の放射能漏れ事故が起きると、国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は4月に公告を出し、日本の東京都や埼玉県など12都県産の食品、食用農産品、飼料の輸入を禁じた。その後、山梨県と山形県だけが対象から外された。

報道によると、これらの放射能汚染エリア産の粉ミルクはいずれも海外からの郵便物の中から見つかった。広州検験検疫局は、「粉ミルクは国境を越えた通信販売のB2B(企業間取引)やB2C(企業・消費者間取引)を通じて国内に入り、通販では日本政府が発行した放射性物質の検査証明書や原産地証明書などの資料を提供することができない」と指摘する。

淘宝(タオバオ)で「日本製粉ミルク」を検索すると、1万2千点あまりの商品がヒットする。明治、和光堂、グリコ、雪印などのブランドが中心で、多くのメーカーが「日本現地ブランド」や「日本で買い付け」を売りにする。10点あまりの商品を見たところ、東京都が原産のものが8点あった。

▽通販には販売する商品をチェックする義務がある

国境を越えた通販は国内の消費者と海外とをつなぐ重要な窓口であり、国内外のサプライヤーが数多く集まる。その中にはニセ物の粉ミルクを売りさばく輸出入企業、密輸、輸入禁止の粉ミルクの個人での代理購入などが存在する可能性もある。


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