◆南極西部の氷床
融解により海面が上昇
南極西部の氷床の高さは海面を下回るため、底が抜け、高温の海水の入り口になる。専門家は、今後100−1000年内に南極西部の氷床が崩壊し、100年毎に海面が1メートル以上上昇すると予想した。これは20世紀の海面上昇のペースの5倍に相当し、沿岸部の都市に影響を及ぼすことになる。
◆エルニーニョ・南方振動
将来的に安定化・長期化
エルニーニョ・南方振動とは、この2つの自然現象の総称で、準周期的な気候変動を指す。この現象は赤道付近の太平洋エリアに影響を及ぼす。世界的な温暖化に伴い、この現象はより「安定化・長期化」する。
◆インドのモンスーン
気候変動に伴い強化
インドの夏のモンスーンは、陸地および海洋の気圧配置、海洋および陸地の湿度の流れと密接に関連している。世界的な温暖化により、陸地の気温の上昇幅は海洋を上回る。温室効果ガスによる気候変動は、モンスーンを強化する。気候変動に関する政府間パネルの研究報告によると、インドのモンスーンが今世紀中に臨界点に達することはない。しかし古代の気象状況の模型によれば、インドのモンスーンにはすでに顕著な変化が生じている。