北京大学
中国国務院は5日、「世界一流大学・一流学科建設の統一的推進のための全体案」を正式に発表し、世界一流大学・一流学科建設の統一的推進に言及した。中国の「高等教育強国」の夢はどのように現実のものとするのか?中国新聞網が伝えた。
中国は世界一流大学へのタイムテーブルを作成
中国の大学は一体いつ世界一流になれるのか?今回の「全体案」ではタイムテーブルを掲げた。
「全体案」では▷2020年までに、中国の若干数の大学と複数の学科が世界一流レベルに達し、若干数の学科が世界一流学科の上位に入る▷2030年までに、より多くの大学と学科が世界一流レベルに名を連ね、若干数の大学が世界一流大学の上位に入り、複数の学科が世界一流学科の上位に入り、高等教育全体の実力を飛躍的に向上させる▷今世紀の中ごろまでには一流大学と一流学科の規模および実力が世界の上位に入り、「高等教育強国」をほぼ構築するとしている。
世界一流とは何を指すのか?
中国教育科学院の儲朝暉研究員は「世界一流大学建設の基準はボトムラインでは共通点があるがトップには共通点がないので、統一的な評価基準はない。『ボトムライン』で言えば、世界一流大学には近代的な大学システムの確立、学校内部にガバナンス意識、および専門管理システムなどを備えた共通点がある。しかしトップに共通点はなく、一流大学はそれぞれに違いがあり、独自の特性、独自の強みを備えている」と話す。
また、「いわゆる『世界一流』とは実際に中国の高等教育機関の運営条件、経費投入などにおいて世界一流のレベルを指すだけでなく、大学の科学研究の成果や教育の成績などでいくつかの世界的な賞を獲得するものでもなく、より重要なのは高等教育の発展メカニズムとイノベーション力が世界屈指であるかどうかにある」と語る専門家もいる。