統計によると、中国の女性はこれまでのどの時期よりも太っている。そして、多くの女性が「ダイエットしたい」と考えているものの、運動するという発想にはならず、ダイエットサプリを服用したり、節食したりするという手段を取っている。環球網が報じた。
英メディア「デイリー・テレグラフ」電子版の13日付の報道によると、現在、中国の女性の平均身長は155センチで、平均体重は10年前より1.7キロ重い57キロ。過去最高の数字で、中国では、「肥満」が現在、一般的になっている。西洋の基準では、57キロは「肥満」に入らないかもしれないが、これほど短期間のうちに平均体重が大きく上昇するというのは、あまりにも大きな変化だ。英国では、これほどの上昇には数十年の歳月が必要だ。
英国の医学雑誌「ランセット」の報道によると、中国の成人のうち、4600万人が過体重、または肥満。うち、女性が27%、男性が28%を占めている。
現在、「ウエストが太くなった」というのが、多くの女性の悩み。「ダイエットしなければ」という声をいたるところで耳にするようになった。
「スリムなほどいい」というのが女性の本音で、多くの女性が「ダイエットしよう」と、友人や同僚と話し合い、一緒に節食などをしている。
「ダイエットしなければ」という女性のストレスは、「痩せるほうが美しい」という東洋伝統の基準とも大きな関係がある。
カナダのライアソン大学で中国の女性について専門に研究している高教授は、「中国では、スリムな女性が、女性らしく美しいと考えられている。中国の女性には『健康的な体型』という概念がなく、スリムであることしか考えない」と指摘する。