9月と10月初旬には、ディズニーコンセプトのテーマ消費の流れがわき起こり、市場で最も営利力の高いかたまりとなった。大幅な上昇を繰り返した後、ディズニーコンセプトは11月に変動修正の時期を迎え、すでに短期的な調整は十分に行われた。これと同時に、上海ディズニーランドが来年の春節(旧正月)に開園する予定で、テーマ投資の流れが再び訪れるとみられる。香港ディズニーランドの経験を鑑みると、香港ディズニーの開園前夜に市場の投資熱は最高潮に達している。「中国証券報」が伝えた
上海ディズニーリゾートは2015年7月15日に初めて、世界にそのクリエイティビティを発表し、リゾート内のテーマパークは6つのゾーンで構成されることを明らかにするとともに、6ゾーンの模型を公開した。最大の目玉は設計から建設まで7年を要した世界初の「パイレーツ・オブ・カリビアン」ゾーンだ。ディズニーの実写映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」をモチーフにしたゾーンは、これまでにない双方向の娯楽とハイテク技術の体験をふんだんに提供するものとなる。
上海ディズニーは16年春に開園する。大陸部唯一のディズニーであり、その吸引力で多くの観光客を上海に呼び込み、上海に豊富な観光客資源を提供するとみられる。この観光客資源の中心はファミリーで、ファミリーの食住行動が上海ホテル産業の発展を牽引する重要なパワーになり、ホテルの客室稼働率を引き上げる上で無視できない役割を果たすようになると同時に、現在の上海ホテル産業の供給過剰の状態を改善することが期待される。ディズニーが上海に来ることで、上海と周辺都市の観光・ホテル産業の発展が直接に牽引されることになる。
東方証券の予想では、上海ディズニーに入場者は最初の年はのべ2500万人に上り、世界のディズニーランドで最多になる。チケット料金は一人あたり400元(1元は約19.2円)でレバレッジを10倍とすると、上海ディズニーの開園によって、毎年1千億元以上の経済効果がもたらされるという。
東方証券は投資家に3つの方面への投資を提案する。1つ目は交通運輸ボードへの投資で、上海ディズニーが開園すると上海にはのべ300万~500万人の観光客が新たにもたらされ、上海の通年受け入れ旅客数の約2~4%を占めることになる。上海の旅客フローの増加が上海への交通インフラと上海市内での交通インフラへのニーズを増大させる。2つ目は外食観光ボードへの投資で、上海ディズニーの完成により巨大な観光客資源がもたらされ、これを年間2500万人とし、観光客がそれぞれ長江デルタ地域に3日間滞在し、1日あたり外食に15元、宿泊に200元を支出したとすると、上海ディズニーは長江デルタ地域の外食ホテル産業に250億元の売上をもたらすことになる。3つ目は商業小売ボードへの投資で、豊富な旅客フローが百貨店・小売産業に巨大な発展チャンスをもたらすことになる。観光客はディズニーリゾートや周辺地域で消費するだけでなく、上海のその他の主要商業エリアでも商業小売産業に発展チャンスをもたらすことになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月27日