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ユニクロやH&M、品質問題が再燃

人民網日本語版 2015年11月26日08:36

H&Mやユニクロを代表とするファストファッションブランドは近年、中国で急速に拡張しているが、品質問題でしばしば問題にもなっている。上海市質量技術監督局はこのほど、ユニクロやGAP、H&Mなどのブランドを含むカジュアル衣類8ロットが最近のサンプル調査で不合格となったことを明らかにした。北京商報が伝えた。

同局の通告によると、▽GAP(上海)商業有限公司が生産・販売する女性用ジーンズで耐汗染色堅牢度・耐水染色堅牢度・耐洗濯染色堅牢度の3指標が不合格となり、▽H&Mのカジュアルジャケット1製品で使用説明に不合格の問題が見られ、▽ユニクロのスリムストレートジーンズ1製品で「ウォッシュド」の表示があるにもかかわらず耐汗染色堅牢度と耐水染色堅牢度の2指標が不合格となった。業界関係者によると、染色堅牢度が不十分な場合、染料が衣類から皮膚に移り、皮膚の痒みや腫れなどを引き起こし、人体に危害をもたらす恐れもある。

ファストファッションブランドで品質の問題が暴露されたのはこれが初めてではない。2013年4月、北京市工商局東城支局は、市場に出回る輸入物ファストファッション衣類のサンプル検査をし、ユニクロのライトダウン製品2種類で、実際に充填された羽毛の量が製品ラベルの表示より20%近く少なかったことを明らかにした。北欧のファストファッションブランドであるH&Mは品質問題の常連となっている。2012年から現在まで、H&Mの製品は30種類が不合格となっている。

これらのファストファッションブランドは、中国での主に二つのモデルで生産されている。一つは、工場がデザインや製作、新素材開発などを行い、ブランド企業が工場から製品を調達するモデル。もう一つは、ブランド企業が製品をデザインし、生産用の生地も指定し、委託を受けた工場が生地調達と生産を担当するモデル。後者では、委託先の工場が受注をさらに下請けに回し、1件の受注を複数の工場が共同で完成させるという状況が生まれている。委託先の工場が、ブランド企業の生産基準を厳しく守ることができないと、品質問題が起こりやすくなる。

業界では、製品の更新速度と低コストを過度に追求することで、ファストファッションブランドは品質に対する配慮を怠りがちだとの指摘がなされている。これらのブランドはコストを抑えるため、高品質で長持ちする生地をデザインの段階で除外しているという。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年11月26日

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