2015年11月25日  
 

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インドネシアは高速鉄道導入でなぜ日本を見捨てたか

人民網日本語版 2015年11月25日11:35

マレーシアでASEANの一連のサミットに参加していた日本の安倍晋三首相は22日、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と会談した。「日本経済新聞」の報道によると、インドネシアの高速鉄道の問題について、安倍首相はウィドド大統領に対し、「「日本は実現可能な最良の提案を行ったが(受注できず)、率直に申し上げて結果には失望している」と語った。経済参考報が伝えた。

この報道はさらに、両首脳の会談は20分前後にすぎず、「他の首脳と比べ短かった」と指摘している。これはインドネシア側に対する安倍首相の強い不満を示している。日本が得意とする高速鉄道プロジェクトで中国に負けたためだ。

日本はこれまでも自らの提案が最も優れていると主張してきた。今年9月になってインドネシア側が日本側に中国の提案を選ぶ予定であることを通知した時にも、日本の菅義偉官房長官は、日本の提案は実現可能な最良のものであり、インドネシアが日本の提案を選ばなかったことは遺憾だとし、さらに「経緯が不透明で理解しがたい。信頼関係は損なわれた」と厳しく批判したとされる。

インドネシアで建設が予定されている高速鉄道は、首都のジャカルタと第4の都市バンドンを結ぶ総延長150キロメートルの鉄道だ。日本側は2011年には、ジャカルタ・バンドン高速鉄道プロジェクトに目をつけ始め、3回にわたる実現可能性研究報告を行ったが、インドネシア政府は一貫して態度の明確化を避けてきた。インドネシアの角度から見れば、こうした引き伸ばし策に出るのは理解できる。高速鉄道は投資額が巨大な一方、利益の見通しが立ちにくいためだ。巨大でリスクを伴う投資であり、インドネシアはより有利な条件がないかを探っていた。

インドネシア人は最終的に中国の競争者がやって来るのを見た。2015年3月、中国の高速鉄道はインドネシア市場へと勢い良く進出を始め、政府上層部の後押しを受け、中国とインドネシアの関係当局と企業はその後、ジャカルタ・バンドン高速鉄道の協力展開に関する了解覚書と枠組み協定にそれぞれ署名した。中日間の競争はいっきに白熱化した。


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