2015年中国産自動車信頼性研究SM(自動車耐久品質調査)によると、中国車の信頼性が今年は非常に大きく進歩し、成熟した市場の水準に近づいた。独自ブランド車の進歩が最も顕著で、国際ブランドとの開きがますます縮まったという。米コンサルティング会社・JDパワーが29日に明らかにしたとして「北京商報」が伝えた。
この研究はJDパワーが行ったもので、自動車保有期間37~48カ月のオーナーが過去6カ月間に遭遇した問題を取り上げている。問題にはエンジン・ギアシステム、車体外観、運転歴、装備の配置・操作制御・計器板、音響・娯楽設備・ナビゲーションシステム、座席、空調システム、車両内装の8タイプ・202パターンの問題が含まれる。全体的な信頼性は100台あたりの問題発生件数(PP100)によって示され、点数が少ないほど質が高いことになる。
中国車は全体として信頼性が進歩し、成熟した市場の水準に近づいた。15年の平均問題発生件数は156PP100で、14年の193PP100より37PP100減少した。車両の信頼性の持続的な進歩により、中国自動車市場は米国の成熟した市場の水準にますます接近し、信頼性は米国との開きが前年に比べて9PP100低下した。
独自ブランド車の進歩が最も顕著で、ブランドの原産国別にみると、中国ブランド車の進歩が最も大きく、問題発生件数も48PP100減少した。また独自ブランド車と国際ブランド車との差が縮小を続け、14年の43PP100から15年は27PP100に低下し、うちエンジン・ギアシステムでの問題が16PP100で両者の開きの約60%を占めた。
報告によると、信頼性は顧客の忠実度にはっきりと影響する。1つまたはそれ以上の問題に遭遇すると、オーナーの忠誠度は半分近く低下し、次も同タイプ車を「必ず検討する」という人は16%に、次も同じ車を「買う」とする人は5%にそれぞれ低下する。問題がない場合の割合は「必ず検討する」が28%、「買う」が10%だ。
車両の信頼性は著しく向上したが、故障に関連した問題が以前として中国市場の直面する弊害となっている。米国のオーナーが言及した問題のうち、故障に関連したもの(およびその他の設計に関連したもの)が33%を占め、中国のオーナーではこの割合が55%に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月30日