2015年はA株市場が大きく乱高下した。株式投資家は儲けたのか、損したのか、どっちだろうか。株式投資ソフトがこのほど発表した統計報告によると、この1年間の全国の株式投資家の一人あたり平均利益額は2万222元(1元は約18.6円)に上り、利益率は12.41%だった。このうち上海市の投資家が最も多くの利益を出し、平均利益額は3万9950元で全国トップに立った。これについて上海の投資家の多くが、「実は自分は平均以下だ」と嘆いている。「光明網」が伝えた。
15年のA株市場は断崖を滑り降りるように下落したが、前半の「暴れ牛」、後半の「弱火」の状況が統計に表された黒字データを「目覚ましい」ものにした。前出のソフトが昨年末に発表した統計と比較すると、全国の株式投資家の一人あたり平均利益額は9485元から2万222元へと倍増した。とはいえ報告からわかることは、儲けた人もいれば、損をした人もいるということだ。統計によると、今年の株式投資で利益を出した投資家の割合は62%、損失を出した投資家の割合は38%だった。利益を出した投資家のうち、利益率が20%以内にとどまった人が多数を占め、全体の46.52%に達した。一方、損失を出した投資家のうち、損失率が20%以内にとどまった人が多く、51.84%を占めた。具体的な利益・損失データをみると、利益を出した投資家のうち5万元以下が70%、損失を出した投資家のうち5万元以下が80%だった。
よく議論の的になる「どの省区市の投資家が一番儲けているか」という問題について、1位は上海市で、以下、浙江省、遼寧省、西蔵(チベット)自治区、海南省が続いた。これら5省区市の投資家の平均利益はどこも2万3千元を超え、市場で「勝ち抜けた」。一人あたり平均利益率(年率換算)のランキングでも上海が1位で18.23%に達し、2〜4位には遼寧、山東省、吉林省が並び、いずれも15%を超えた。利益率18.23%とは、1年もの定期預金金利の12倍に相当する数字だ。
利益額が約4万元に達しても、利益率が18.23%になっても、上海の投資家の多くがまだ「目標には達していない」と感じている。ただ前出のソフトが発表した統計報告にあるように、利益データは機関投資家の取引と個人などの少額の投資家の取引を区別しておらず、少額投資家は平均値に「吸い取られて」実体が見えにくくなっているといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月28日