食色は性なり。中国のドキュメンタリー「舌で味わう中国」、日本の「ワカコ酒」、韓国の「一緒に食べよう」、そして上海国際映画祭で上映された「深夜食堂」・・・。食をテーマにした作品は人気が高い。とりわけ「深夜食堂」は、原作の累計発行部数が約230万部のベストセラー作品で 、第55回小学館漫画賞「一般向け部門」受賞、第39回日本漫画家協会賞大賞受賞の人気漫画だ。
スクリーンに映し出されるひと掬いの食べ物が、なぜかくも多くの人々にこれほどまでの温みを連想させるのか。その答えは美食家の蔡瀾が言うように、「人生、食べることほど多く繰り返すことはない」からかもしれない。人生は舌の上の人情花火なのだ。