日本・徳島県上勝町は人口1522人(2015年9月1日時点)で、その半数以上が65歳以上の高齢者だ。多くの専門家は以前、自然条件が厳しく、過疎化が進み、高齢化が深刻になり、上勝町はいつか消滅してしまうと見ていた。しかし、上勝町農協の発案によって、「葉っぱビジネス」が始まり、日本料理を彩る「つまもの」市場シェアの大半を占めるまでに成長。個人所得が伸び、年収一千万円も夢ではなくなっている。信息時報が報じた。
「葉っぱがお金に見える」
上勝町の西蔭幸代さん(78)は、片手で採取したばかりの楓の葉や枝を持ち、もう片手でタブレットパソコンを持って取材に応じた。西蔭さんは、自宅の隣にある山で楓やナンテンなど約100種類の樹木を栽培しており、枝きりばさみを使って楓の葉を採取する方法を見せてくれた。西蔭さんが栽培している樹木のほとんどが、夫が生前に植えたもので、夫が昨年に亡くなった後は、彼女が一人で「葉っぱビジネス」に参加している。
「4年前にタブレットパソコンを勉強した。目的は、最新情報を集めるほか、つまものの注文を取るため。毎朝8時に、パソコンで最新の注文リストを確かめている。葉っぱがお金に見えて、毎日楽しい」と西蔭さん。