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日本の「葉っぱビジネス」 年収1000万円の高齢者も

人民網日本語版 2015年12月23日11:04

日本・徳島県上勝町は人口1522人(2015年9月1日時点)で、その半数以上が65歳以上の高齢者だ。多くの専門家は以前、自然条件が厳しく、過疎化が進み、高齢化が深刻になり、上勝町はいつか消滅してしまうと見ていた。しかし、上勝町農協の発案によって、「葉っぱビジネス」が始まり、日本料理を彩る「つまもの」市場シェアの大半を占めるまでに成長。個人所得が伸び、年収一千万円も夢ではなくなっている。信息時報が報じた。

「葉っぱがお金に見える」

上勝町の西蔭幸代さん(78)は、片手で採取したばかりの楓の葉や枝を持ち、もう片手でタブレットパソコンを持って取材に応じた。西蔭さんは、自宅の隣にある山で楓やナンテンなど約100種類の樹木を栽培しており、枝きりばさみを使って楓の葉を採取する方法を見せてくれた。西蔭さんが栽培している樹木のほとんどが、夫が生前に植えたもので、夫が昨年に亡くなった後は、彼女が一人で「葉っぱビジネス」に参加している。

「4年前にタブレットパソコンを勉強した。目的は、最新情報を集めるほか、つまものの注文を取るため。毎朝8時に、パソコンで最新の注文リストを確かめている。葉っぱがお金に見えて、毎日楽しい」と西蔭さん。


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中川 清三   2015-12-25125.53.124.*
徳島県上勝町の葉っぱビジネスは日本でも有名となり、テレビのワイドショー等で何度も見たことがある。 70を過ぎて腰が曲がった高齢者が、最新のパブリットを操り、毎日の商品市況を把握し、ネット注文を我先にと競い合い、何年も前から目星を付けていた野山に行き、見栄えの良い葉っぱを採取して、小箱に丁寧に詰め、農協に出荷する高齢者を思い出した。 「葉っぱビジネス」そのものが日本しか存在しないビジネスだ。ユネスコの無形文化遺産に登録されている「和食」にはなくてはならない物として、和食の季節感を演出するツールとして、昔から存在したものだ。 最近は上勝町の影響で、色んな種類の葉っぱや野山の草花・野菜の新芽などの飾りが増えたようだが、私が子供時代の50年前には、結婚式や葬式、めでたい式典なども自分の家で行われていた。 近所の夫人達が料理した料理を盛りつけするのは、地域の盛りつけ自慢の男性が指名されて、盛りつけ専用の部屋で丁寧に盛りつけをしていた。家の裏山に自生していたバランやバナナの葉っぱを、刺身包丁で綺麗な形に飾り切りしたものを、盛りつけられた料理の彩りとして重箱に盛りつけ、バランや加工されたバナナの葉っぱがつきものであり、子供時代にその様子を見ることが楽しみだった良き思い出だ。 近頃では、和食の影響をうけたフランス料理のシェフ達が、和食の基本である「コンブ」や「かつお」の「だし」や「みそ」が日本を離れてフランス料理に入り込み、無くてはならない味を演出している。日本の葉っぱも同じように輸出されフランス人の味を引き立たせている。