2015年12月24日  
 

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フィリピンに争いを解決する誠意はあるのか?

人民網日本語版 2015年12月24日09:08

 フィリピンの要請に基づき設置された南中国海仲裁裁判所はこのほど、口頭ヒアリングの法廷裁判記録を公表し、再び各国の注目を集めた。これに先立ち、フィリピンメディアはデルロサリオ外相が仲裁裁判所で行った発言の全文を公表した。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 フィリピン外相は弁舌巧みで、仲裁の雰囲気を盛り上げるいかなる機会も見逃さない。彼は今回の発言で、中国は仲裁による争い解決を「非友好的な行為」と見なすべきではなく、フィリピンは中国を「貴重な友人」とみなしており、仲裁提起は「親善を維持する」ためだと主張した。だが、善意を示しているように見える発言以外は、中国に対する非難に満ちていた。

 デルロサリオ外相は、仲裁裁判所が役割を発揮できなければ、「他の全ての国々を外に排除する海上のベルリンの壁」を築かせることになると言い立てた。フィリピンの一方的な仲裁提起は、中国側と平和的方法で誠心誠意争いを解決しようとするものでは決してない。

 ヒアリングで、フィリピンは仲裁法廷が小国の肩を持ち、「国際正義」を口実に大国に圧力をかけることを要求し続けた。フィリピンは仲裁を宣伝し続け、国際仲裁を透明で、友好的な、永続的で、平和的な紛争解決の制度であるとして、フィリピンの仲裁の実践が他国に対して「模範」的効果を生み、さらに多くの国々がいわゆる「国際ルール」を武器に南中国海における中国の主権・権益に挑戦させることを望んでいる。11月中旬にフィリピンのアキノ大統領はベトナムと戦略的パートナーシップ協定を締結した後、他の南中国海領有権主張国と共に仲裁を提起する意向を公然と表明した。最近の具体的問題の裁判では、ベトナム、マレーシア、日本などがオブザーバーを派遣した。フィリピンメディアは、ベトナムとインドネシアもフィリピンの手法を模倣する可能性があると大胆に推測してもいる。

 仲裁裁判所以外にも、フィリピンは奔走して策を弄し、いわゆる「法廷外仲裁員」を作ろうと愚かにももくろんでいる。アキノ政権は米国および米国の同盟体制を重要な取っ掛かりとし、南中国海における領有権主張の肩を持つよう米側に繰り返し要求している。米高官は公の場で繰り返しフィリピン側に立ち、「中国とフィリピンは南中国海をめぐる争いを仲裁によって解決するべきだ」と主張し、仲裁裁判所の管轄権、九段線、中国の島・礁建設などの問題でフィリピンと気脈を通じている。


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