日本の群馬県長野原町の川原湯温泉で20日、温泉の湯を掛けあう伝統行事「湯かけ祭り」が開催された。ふんどし一枚の男性たちが互いに湯を掛けあいながら盛り上がることで無病息災を祈願する。
午前6時頃、若者から年寄りまで約60人の男性が零下9度の気温をもろともせずにあちこちで湯を掛けあった。現場は熱気に満ちており、水しぶきが飛び散っている。イベントが最高潮に達すると参加者は高く掲げられたくす玉から落ちてくる4羽の鶏を巡り、合戦を繰り広げる。
言い伝えによると400年前、現地に人がすでに湯が出なくなった温泉に鶏を奉納すると再び湯が沸き出てきたとされる。湯が出たことで人々が高らかに「温泉が湧き出た!」と叫びながらお互いに湯を掛けあい、喜びの気持ちを表現した。その際の「お湯わいた」というのが転じて「お祝いだ」になった。これがきっかけで湯を掛けて幸福を祈るというイベントが伝えられてきたという。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年1月22日