2016年1月19日  
 

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「習式外交」の「中東の時」

人民網日本語版 2016年01月19日10:25

 中国の習近平国家主席は19~23日、サウジアラビア、エジプト、イランを公式訪問する。これにより「習式外交」は「中東の時」に入る。(文:賈秀東・本紙特約論説員、中国国際問題研究院特別招聘研究員)。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

今回の訪問時機は特殊かつ重要であり、大きな背景が3つある。

地域レベル:中東地域の混乱は大きな分裂と調整をもたらしている。サウジアラビアとイランの摩擦の激化は元々穏やかでなかった地域環境に新しい複雑な要因をもたらした。サウジアラビア、エジプト、イランは共に地域の大国であり、大国の野心を抱いており、地域の平和・安定・発展に決定的な役割と影響を及ぼす。

二国間レベル:経済面で中東は中国にとって海外最大のエネルギー供給地であり、「一帯一路(1ベルト、1ロード)」の重要な場でもある。安全保障面では、「3つの勢力(分離独立派・宗教過激派・テロリスト)」に打撃を与えるには中東諸国との協力が不可欠だ。今年は中国とアラブ諸国との外国関係樹立60周年であり、中国と3カ国との関係もギアチェンジと高度化の新たな段階に入る。

世界レベル:各大国は中東問題を無視できない。中東は中国の「大周辺」を構成する重要な一部であり、地政学的戦略の重要な拠り所でもある。この3つの対中友好国は中国の地域戦略にとって重要な支点であり、中国外交の全体的な布陣にとって独特の意義を持つ。中国は国連安保理の常任理事国、世界的影響力のある大国として、必然的に中東問題において一席を占める。

この背景の下、「習式外交」が世界、地域、二国間の視野から中東地域、特に今回訪問する3カ国との関係を見極め、取り扱うことの意義は自ずと重要で広範囲に及ぶものとなる。


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