たくさんのお金が入っているかばんを盗まれてはいけないと、トイレにも持って行ったものの、トイレにそれを忘れてしまうという人が少なくないようだ。湖北省武漢市の鉄道サービスを担当する武漢運輸区によると、春運(春節<旧正月>の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が24日に始まってから2日間で、既に10万元(約180万円)以上相当の落し物があったという。うち、8万元(約144万円)がトイレで見付かった。武漢晩報が報じた。
湖北省の孝感駅を始発とするK1007便の車掌長・李珂さんは25日、3号車両のトイレでバッグを発見。長年の経験から、李さんはすぐに旅客の落し物と断定し、すぐに乗車している鉄道警察官に連絡。中に6万元(約108万円)以上の現金や身分証明書などが入っているのを確認した。
また、浙江省の杭州駅から湖北省の武昌駅に向かうZ4047便でも、乗客の陳さんが7400元(約13万3200円)の入ったコートをトイレに忘れ、幸いにも常務員の黄江清さんに拾われた。
武漢運輸区によると、春運が始まって2日しか経っていないが、乗務員が既に10万元以上相当の忘れものを発見し、その多くがトイレで発見したという。鉄道当局は、「旅客は貴重品を肌身離さず持っていることが多いが、トイレに行く時は、コートやかばんを脇に置いておくことが多い。トイレを出る前は、忘れ物がないか確認してほしい」と注意を呼び掛けている。
「人民網日本語版」2016年1月28日