中国の王毅外交部長(外相)は25日、米戦略国際問題研究所で講演した。中国新聞網が伝えた。
両岸関係の問題について、王部長は「われわれは台湾当局の新たな為政者が引き続き両岸関係の平和的発展を推し進め、大陸と台湾が共に1つの中国に属すことを受け入れるよう望む」と表明した。
訪米中の王部長は「発展中の中国と中国外交」と題する講演を行ない、聴衆の質問に答えた。蔡英文氏の台湾地区指導者当選が両岸関係に与える影響について、王部長は「台湾は間もなく『政権交代』を迎える。これは選挙政治の法則に合致し、おかしな事ではない」と指摘。「われわれは誰が台湾地区で政権を握るかには別に関心がない。関心があるのは、その為政者が就任後両岸関係をどう扱うか、両岸関係の平和的発展を引き続き維持するかどうか、両岸が共に1つの中国に属すという両岸関係発展の重要な政治的基礎を引き続き承諾するかどうかだ」と述べた。
また「台湾民衆は両岸の平和的発展の継続を望み、さらに多くの観光客が大陸から訪れることを望み、さらに多くのビジネスチャンスを望み、より平和で平穏な生活環境を望んでいる。これらはいずれも台湾当局の次期為政者が真剣に考慮しなければならない問題だ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月29日