中国民用航空局(民航局)が「航空券代金に手数料を上乗せしてはならない」という公文書を発表したことに続き、海南航空、中国国際航空、東方航空、上海航空、香港航空5社は24日、相前後して、国際・国内線の航空券販売手数料をゼロとすると発表した。京華時報が伝えた。
民航局はこのほど、「航空券の代理販売を行う旅行会社は、航空券代金以外のいかなる手数料も旅客から徴収してはならない」との通達を発表した。これを受け、国内航空会社大手各社は軒並み、国際・国内線航空券の販売手数料を廃止した。
海南航空は、「国内代理店が販売する出発日が2016年1月1日以降の弊社国際・国内線の航空券について変更する。中国大陸部から海外および香港・マカオ・台湾地域に向かう個人航空券は、販売手数料をゼロとする。海外および香港・マカオ・台湾地域発の航空券についても、販売手数料をゼロとする」としている。
香港航空は24日、「3月1日以降、中国大陸部の販売代理店が発券処理した851件の航空券を対象として販売手数料の調整を実施する。GDS(旅行関連予約発券システムの総称)において示される全ての手数料の数値を1%からゼロとする。中国国内分には、少数だが販売手数料が1%と示されているものがあるが、これについては、調整は行わない」と説明した。
このほか、中国国際航空、東方航空、上海航空各社も、中国大陸部市場の海外航空券販売手数料を1%からゼロに引き下げた。