王毅外交部長(外相)は23日にワシントンでケリー米国務長官と共同記者会見に臨み、朝鮮半島情勢について中国側の立場を明らかにした。
王部長は「私とケリー国務長官は朝鮮半島核問題の最新の進展について踏み込んで意見交換した。われわれは国際的な核不拡散体制の維持の立場から、朝鮮の核・ミサイル開発計画は受け入れられず、核保有国としての朝鮮の地位も受け入れられないと考えている。国連安保理の朝鮮に関する決議の協議は重要な進展を遂げており、近く合意できる見込みだ。中国側はこの決議が実行されれば、朝鮮の核・ミサイル計画の一層の推進を有効に抑止できると信じている。だが同時に、安保理決議自体は朝鮮半島核問題を根本的に解決できるものではなく、各国は最終的に交渉と対話の軌道に戻る必要があることを重ねて強調する」と表明。
「6カ国協議の議長国として、中国側は客観的で公正な態度に基づき、交渉再開の道と方法を探るべく努力し続けている。朝鮮半島情勢の最新の進展に基づき、中国側は朝鮮半島の非核化と停戦・和平移行の並行推進についての構想を示した。われわれは各国の意見が一致していないことを知っている。中国側はこれについて開かれた姿勢であり、より良い提言があれば提出を歓迎する。同時に、中国側は並行構想は情理にかなっており、的確で実行可能であり、朝鮮半島の非核化という大きな方向を堅持し、各国の主要な懸念にバランス良く配慮したものだと考えている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月25日