日本人は日常生活の中で、細かいところを大事にしており、それは旅行中も例外ではない。そのため日本人の記録は旅行記だけでなく、手紙や日記からも天津の様々な様子を垣間見ることができる。「津沽漫記」には合計20名の作者による天津の旅行記が収録されており、万魯建氏はそのまえがきに「これらの旅行記、日記、見聞録等の資料は程度は異なるものの天津の各方面の状況や、日本人の天津における活動の歴史的な裏付けとなるだけでなく、中日両国民が戦争勃発してからの真実の心の動きを反映している。これらの記録は偏りや誤りもあるかもしれないが、外国人の目を通して、新たな視点から過去の天津及びその都市に暮らす各国人を見直すことは中日関係史、天津地方史、租界史、社会生活史の研究においても非常に価値と意義がある」と記している。なお、万魯建氏が編集・翻訳した「津沽漫記:日本人の記録の中の天津」は天津古籍出版社より出版されている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月3日