岩井監督は「地震は故郷である仙台で起きたので、私にも大きなショックだった。すでに5年の月日がたったが、今も仮設住宅に住む被災者がおり、将来的にも大地震が起きると予想されている。日本人にとって震災はまだ終わっておらず、人々はいまだ不安な日々の中、生活している」と語った。
そして「映画を通じて日本人の気持ちの不安や感情の揺れ、将来どこへ行くのかわからないという迷いを描きたかった」と語った。
岩井監督は台湾には特に思い入れがあるという。というのも、2001年に公開された映画「リリイ・シュシュのすべて」はもともと台湾の南投県で撮影を行う予定だったが、度重なる地震で中断が相次ぎ、計画は中止となった。その後、撮影は日本で行われたが、監督にとっては心残りだったようだ。記者会見でも岩井監督は台北の街並みの美しさを絶賛し「将来的には台湾で作品を作り、機会があればもう一度台湾で撮影を行いたい。そして女優の桂綸鎂(グイ・ルンメイ)と一緒に仕事がしたい」と特に指名し、カメラを通じてさらに多くの人々に台湾の美しさを知ってほしいとした。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月15日