瀬戸内海に面する広島県東部の尾道市は昔から日本の海上輸送の要であり、各種の文化が集まっている。近年、文学作品や映画の影響により、「猫の細道」があるこの場所が人気を呼んでいる。山と海に囲まれた尾道市は平地が少なく、多くの住宅や寺が山沿いに立っており、日本人作家の志賀直哉氏と林芙美子氏はそこからインスピレーションを得て多くの作品を書いたことから、市内の細道は「文学の街」と呼ばれている。チャイナネットが伝えた。
1980年代、日本人映画監督の大林宣彦氏は尾道を舞台にした映画『尾道三部作』を制作し、ここは若者の間で人気を呼び「映画の街」として有名になった。
また近年、この街は道が狭く車の通行に適さず猫の楽園になっていることから、猫好きの間で「猫の街」と呼ばれている。
猫の自由気ままな可愛らしい姿は街に独特な風景を作り出し、可愛らしい仕草を見せるだけでなく、「看板猫」となって国内外から多くの観光客を引きつけている。
最近では、これらの可愛らしい猫は地元住民から尾道の「観光大使」とされ、市長から「任命状」まで与えられ、観光業に貢献している。
「人民網日本語版」2016年3月14日