商務部(商務省)の沈丹陽報道官は17日に行われた同部の記者会見で、「中国の対外貿易は新しい成長のエネルギーが蓄積されつつあり、3月以降に減少幅が徐々に縮小する見込みで、安定へ向かい好転することは十分に可能だ」と述べ、最近のホットポイントについて質問に答えた。「京華時報」が伝えた。
▽対外貿易:3月以後に好転
沈報道官は、「今年1~2月の中国の輸出入額は大幅に減少した。ここには2016年の国際市場のニーズが依然として低迷状態にあること、対外貿易情勢が依然として厳しく複雑であることが反映されている。最近、商務部が全国20省市を対象に行った調査研究によると、企業の多くが16年の対外貿易情勢は全体として確かに15年よりも複雑かつ厳しいと回答した。15年に存在した困難は少しも減じておらず、さらに深刻化する兆しもあるという」と述べた。
沈報道官は、「商務部は関連当局とともに、安定成長に向けて知恵を絞り、揺るぎなく構造調整を進め、一連の着実で有効な政策・措置が実施中または準備中だ。たとえば次のような政策・措置がある。▽輸出入段階での費用徴収の整理や規範化、費用徴収のポジティブリストの制定▽輸出における税還付率の構造の最適化、迅速で満額の税還付の確保▽輸出信用保険と融資支援の取り組みの拡大、短期輸出信用保険の規模拡大▽海外ネット通販などの新興ビジネスモデルの革新の奨励、などだ。こうした政策・措置から中国の対外貿易の新しい成長エネルギーが蓄積されつつあることがわかる。そこで今年3月以降、対外貿易の減少幅が徐々に縮小し、対外貿易が安定に向かい好転することは十分に可能だといえる」と述べた。
▽中古車:円滑な取引政策を検討中
中国は今や世界最大の新車市場であり、将来は世界最大の中古車市場になることが予想され、市場の潜在力は大きい。沈報道官は、「商務部は現在、関連当局とともに中古車の円滑な取引を奨励する政策を検討中だ」と述べた。