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中国の宇宙科学、今後15年間の発展は? (2)

人民網日本語版 2016年03月21日09:03

経済発展の面から見ると、米国やEUなどの経験は、宇宙科学が技術革新の大きな推進力であることを証明している。呉氏は「例えば携帯電話に使われている高解像度カメラは、深宇宙探査技術のCMOSイメージング技術を採用している。宇宙科学で画期的な進展を目指すならば、新たな探査方法を採用しなければならない。このような発展は、新たな科学的進展の実現を続け、関連技術の発展を力強くけん引し、かつその他の分野に影響を及ぼし、潜在的な経済効果をもたらす」と例を挙げて説明した。

◆中国の宇宙科学、長期的・安定的な支持が必要

呉氏は、中国の宇宙科学は現在、歴史上最も理想的な発展の時期を迎えていると述べた。中国科学院宇宙科学戦略性科技先導特別プロジェクトの支持を受け、暗黒物質粒子探査衛星「悟空」が、昨年12月に打ち上げられた。また、微小重力実験衛星「実践10号」が、今年4月に打ち上げられる。量子科学実験衛星、硬X線調整望遠鏡の開発も急ピッチで進められており、今年中に打ち上げられる予定だ。

呉氏は、「しかしその後はどうするべきか?現在の宇宙科学任務の多くは単発的で、持続性と安定的な経費・予算が欠けている。NASAや欧州宇宙機関のように、宇宙科学の経費・予算を、宇宙事業の予算全体の固定的な比率に基づき拠出することはできないだろうか?こうして初めて科学者に希望をもたらし、中長期計画の制定の条件を整えることができる」と提案した。

呉氏は、「科学者らの願いと共通認識である同計画は、専門家チームの慎重な審査と選考に合格する必要がある。中国が真の科学技術強国になり、革新駆動型発展を実現するためには、目先の利益だけを考えるのではなく、人類に対して中華民族としての貢献を成し遂げなければならない。こうして初めて世界の人々から真の尊重を勝ち取ることができる」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年3月21日


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