2016年3月25日  
 

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アカデミー賞受賞映画、中国での興行収入は楽観できず (2)

人民網日本語版 2016年03月25日10:14

観客は文学的気質のアカデミー賞受賞作品を好まない

アカデミー賞受賞作品がいつも遅れて公開されるのは、マイノリティー作品の文学的気質と関係があり、国内の会社は積極的に公開に乗り出さない。

厳氏は、「中国の観客が映画館で外国映画を観るのはビジュアル効果のためで、すでにこのような鑑賞の趣味が養われている」と考えている。国内の観客の大半は文学作品には興味を示さず、アカデミー賞受賞作品であっても彼らの心は動きにくい。

アカデミー賞受賞映画のテーマは実際に衝撃的なものが多い。「それでも夜は明ける」は人種差別を、「スポットライト 世紀のスクープ」は聖職者による性的虐待をそれぞれ描いており、米国では非常に敏感な社会的問題であるものの、中国社会においてはこれらに似た問題はないため、観客は共鳴しにくいと言える。

真似できない「レヴェナント:蘇えりし者」の成功

現在、「レヴェナント:蘇えりし者」の上映率と入場率は比較的高く、評判も悪くないため、まだまだ大きな可能性を残している。首都映画館の于超社長は最終的にこの映画の興行収入は5億元(約86億5千万円)に迫るだろうと予測する。これはディカプリオにとって「タイタニック」、「インセプション」に続き中国での興行収入が傑出した映画になる。しかし業界関係者の多くは、「レヴェナント:蘇えりし者」の興行収入での成功をマネするのは難しいとし、今後、他のアカデミー賞受賞作品を再公開しても興行収入はさほど良くないとだろうと感じている。

厳氏は、「中国が外国映画の大作を誘致している何年もの間、徐々に観客に誤った概念を形成してきた。外国映画を見るということはハリウッドの大作であり、アクション、爆発、スピード、銃撃戦などの特殊効果シーンを見ることである。実際のところ、中国国内の市場の空きはだんだんと大きくなっており、海外の文学作品、独立した映画観客層を育てることができる。市場に出る映画のジャンルを限定させる必要はない」と話す。彼はまた「レヴェナント:蘇えりし者」の興行収入は口コミ効果も相まって、国内の会社に模範的役割を提起する可能性もあると感じている。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年3月25日


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