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今年と来年注目の中国映画 名監督は現実路線へ舵きりへ

人民網日本語版 2016年03月25日10:09

ここ数年、中国では青春映画やコメディ映画、東洋ファンタジー映画などが大ヒットしている。春の到来と共に、各大手映画会社は最近、今年の新作映画の計画を発表している。ここ数年と比べて、今後はジャンルやテーマも一層バラエティに富むことになりそうだ。馮小剛(フォン・シャオガン)監督などのベテラン監督は現実主義のテーマへと戻り、管虎(クワン・フー)監督や非行(フェイ・シン)監督などの中堅監督は、文芸映画から商業映画へと進み、人気小説の映画化のほか、過去に大ヒットした映画の続編の製作も進みそうだ。長江日報が報じた。

名監督が現実路線へ戻る

1980年代に登場した映画監督たちは、優秀な文学家とタッグを組み、社会の現実と密接な関係がある映画を製作してきた。しかし、大作映画や人気小説の映画化が主流となり、現実的なテーマの映画や文学のリメイク版は時代遅れとなってしまったように見える。

しかし、馮小剛監督は、前数作品が思うほどヒットしなかったものの、逆に大きな行動に出るようになり、「戦友」である張芸謀(チャン・イーモウ)監督のように数年に1作品を製作することなく、製作会社「美拉影業」も立ち上げた。その第一作が、馮小剛監督が現実的なテーマに戻った「我不是潘金蓮」だ。その原作となった小説の作者・劉震雲は、馮小剛監督の古くからの友人で、そのストーリーは、現代版「秋菊の物語(原題:秋菊打官司)」とも言える。同作品では、自分の名誉をかけて、汚名を着せられた女性が裁判を起こす。そして、小さな街から北京へ行き、多くの官僚たちも巻き込む。この作品について、馮小剛監督は、「時代に逆行する映画」としている。

馮小剛監督のほか、恋愛映画や大ヒットした「中国合夥人(American Dreams in China)」で知られる陳可辛(ピーター・チャン)監督も方向転換の様子を見せている。新作「醬園弄殺夫案」は、民国時代を舞台に、ある女性が夫を殺し遺体をバラバラにしたにもかかわらず、複雑な社会背景が原因で、死刑になることもなく、1990年代まで生きるストーリーを描く。

もう一つの新作「特工白雲」は、詳細が明らかにされていないものの、北京朝陽区の女性区民が外国人スパイに遭遇するストーリーで、すでに注目を集めている。芸能人の覚せい剤使用など、犯人検挙につながる重要な情報を提供してきたことで有名になった同区の区民がついに映画にまで登場することになる。


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