2016年3月28日  
 

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中国対外投資 加速的発展の10年に突入 リスクも

人民網日本語版 2016年03月28日14:24

中国企業の海外投資ブームが日を追うごとに盛んになっている。中国は今や消費の輸出を中心とする時代を抜けだし、商品と資本の輸出が相まって発展する時代へと足を踏み入れた。これと同時に、中国企業の対外投資の失敗率が高止まりしており、社会の注目を集めている。「国際商報」が伝えた。

商務部の元副部長で中国人民政治協商会議(全国政協)第11期全国委員会の委員を務める中国国際経済交流センターの巍建国副理事長はこのほど取材に答える中で、「現在、企業の海外進出にはまだ非常に大きなチャンスがあり、これから加速的発展の10年間を迎えることになる。中国企業の海外進出にあたってはリスク対策を強化し、政府・企業・業界団体・民間団体をカバーするリスク対策システムを構築して役割を発揮させることが急務だ」と述べた。

▽海外投資の潜在力は巨大

巍副理事長は中国の対外投資の流れを分析して、「中国の対外投資は急速に伸びており、今後は加速の10年間に突入し、その後もさらに全力疾走の10年間を迎えることになる」と述べた。

統計データによると、2015年の中国の金融分野を除く対外直接投資は1180億2千万ドル(1ドルは約113.6円)に上り、ここ数年続いている急速な伸びを維持し、世界3位となった。05~15年の間に、非金融分野の対外直接投資は122億6千万ドルから1180億2千万ドルに急増し、増加率は863%に達した。

巍副理事長は、「中国の対外投資額の伸びがこれほど急速であるのには2つの原因がある。1つは第13次五カ年計画の綱要と発展理念からみて、中国はさらに開放を重視するようになり、高い水準の開放に目標を据えることになるからだ。もう1つは米国の各州市場は中国企業の投資を非常に歓迎しており、中国企業の海外進出は絶好のチャンスを迎えていることだ。大きな環境は良好で、タイミングもチャンスも訪れている。中国企業は自信をもって投資の加速期に突入していくだろう」と述べた。


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