ekシリーズは日産がデイズとして日本国内で販売し、こちらも燃費テストで不正行為があることがわかった。日産のスポークスマンのジョナサン・アダシェク氏は、「弊社はすでにデイズとデイズルークスの販売を停止し、三菱自動車からさらなる調査結果が来るのを待っているところ」と述べた。
▽三菱の株価が暴落
不正問題の発覚後、三菱自動車の株価は大暴落した。20日午後2時から3時までの約1時間に、東京証券取引所での株価は約15%値下がりし、10数年ぶりに下げ幅の記録を更新した。
20日の株価は始値が872円、終値が733円、一時は714円まで値下がりした。発行数9億8344万株で計算すると、時価総額は7210億円(約66億ドル)目減りしたことになる。
東海東京調査センターの杉浦誠司シニアアナリストは、「三菱自動車のこのたびの燃費偽装スキャンダルはVWの排ガス不正問題とは違う」との見方を示す。自動車調査会社の蓋世汽車の分析によれば、「三菱の不正の対象車両は主に軽自動車で、日本市場に限定される上、規模の点でVWの排ガス不正の対象車両が数千万台に上ったことと同列に論じることはできない」という。だが杉浦シニアアナリストは、「VWの排ガス不正問題後、自動車産業と世論は燃費や排ガスをめぐる不正の情報に非常に敏感になっているため、三菱が受ける打撃は小さくはないだろう」とも予想する。
ここ数年、最も影響が大きかったVWの排ガス不正問題だけでなく、複数のメーカーが燃費性能や排ガスで問題を起こしている。11年には現代と起亜で米国における燃費の不正問題が明らかになり、14年に賠償金を支払ってようやく解決した。フォードも13年と14年にハイブリッドカーの燃費性能に誇大表示があったとして表示を変更している。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月22日