2016年4月22日  
 

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初めての訪日に思う、中国人は日本を知り始めたばかり

人民日報・丁剛記者の訪日手記(1)

人民網日本語版 2016年04月20日08:45

日本の鳩山由紀夫元首相と丁剛氏

海外特派員を20数年勤め、50あまりの国を訪れたが、いまだ日本に行ったことが無かった。今回、環球網と中国公共外交協会が主催するイベントに参加して、日本のメディア関係者と交流することになった。(文:丁剛。人民日報社上級記者。環球網掲載)

訪日経験のある友人が「日本に行ったことのない人は日本の悪口ばかり。日本に行ったことのある人は日本を褒めてばかり」と話すのを聞いたことがあったが、ちょうど日本へ行く前日に、日本旅行から戻ったばかりの親戚が私に会いに来た。50過ぎの親戚は会うなり「多分私が生きているうちに中国が日本に追いつくのを見ることはできないだろう」と言うと、数々の日本人の礼儀正しさに関するエピソードを数え上げ、日本で購入したトイレの消臭剤、電気炊飯器、空気清浄器などについて一つ一つ語ってくれた。

親戚の見聞は私がネット上で見た多くの中国人が語る日本旅行の経験とおよそ似通っていた。人によって細かい点は異なるものの、主な内容は同じなのだ。これらの日本人がいかに礼儀正しく、日本製の商品がいかに細やかであるかというストーリーは、中国人が心に描く日本の主要な部分となりつつある。それらが最終的に中国人の日本全体のイメージを変えることになるだろうか?現時点では何とも言えないが、日本政府が中国人向けの観光ビザの緩和を決定したのは、経済的な要素ばかりを考慮したわけではないという一点は確信できる。

中国と日本は動かざる隣国であり、中国の日本への認識は今に始まったことではない。日本は中国が開国して最初に接触した「外国」であり、現在も中国市場の重要な地位を占めている日本企業は全て最も早い時期に中国に進出した外国企業だ。しかし、多くの同胞と共にパスポートを手に入国検査を通った時、突然中国人の日本への認識は始まったばかりだという感覚に襲われた。


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コメント

最新コメント

柴田敦夫   2016-04-21124.155.95.*
思いを拝見しました 書かれた内容の 日本のいいところの殆どは「行儀」であり 武家社会 明治から戦前では軍国主義 戦後から現在では会社主義があったからでしょうこの共通点は「外聞」「見栄え」「自律」であり これができていないと「村八分」になるシステムですこうして日本人はカネモチになったり 年齢を重ねたりすると個人から 集団に溶けていきます調教された人間が自動的にできてしまう 日本があるのです裏側から見れば 島国根性 排他主義 全体主義となり自己賛美社会です
fragrans6   2016-04-20126.4.231.*
一介の市井の84歳の老人です。30年前に今は亡き家内と共に北京・上海の1週間の観光に。日本は漢字を通して文化的連帯感もあり恩恵も受けており、切に貴国との友好を望むものですが、貴方のこの一文に、特に(3)の所見には大いに感銘を受けました。日本に来訪されて、またより進化した評論を発表されるよう、期待しています。
室戸 桂一朗   2016-04-2058.157.98.*
中国人は、公と私の区別ができず、表裏の区別もできず、礼儀と規律の区別も分からない、というのが私の感想だ。しかしこの記事を書いた記者は、感性が豊かで、人間としての誇りも感じられる人間のようだ。