国務院弁公庁はこのほど、「品質発展実施綱要2016年行動計画」を発表した。この中には、空気洗浄機や炊飯器、温水洗浄便座など、国民からの関心が高い消費財の品質向上に関する特別行動が含まれる。京華時報が伝えた。
「行動計画」では、空気清浄機、炊飯器、温水洗浄便座、スマートフォン、玩具、子供・ベビー服、キッチン用品、家具など、消費者からの関心が高い消費財を重点とし、消費財の供給を改善する特別行動、および消費財の品質向上プロジェクトを実施し、商品の種類を増やし、質を高め、ブランドを確立する方針が打ち出されたほか、以下の内容が提起された。
・重点分野におけるサービス業品質向上特別行動を実施する。
・「重大新薬開発」特別プロジェクトにより、新薬の研究開発の質とブランドの向上を推進する。
・医療の質向上に向けた特別行動、アフターサービスの質向上活動を実施する。
・アフリカや中東への輸出品、クロスボーダーEC商品の品質向上に力を入れる。
・輸出食品の競争力向上プロジェクトを実施する。
「行動計画」はまた、学校の食堂および飲用水設備の建設を推進し、学校食品の安全監督・検査を強化するよう要求したほか、重点食品、重点地域、重点問題、大型食品企業への監督管理を強め、食品安全の日常的な監督・特別検査・総合管理業務ををしっかりと行い、安全リスクを排除し、生産・経営を全面的に規範化し、国民の「舌の上の安全」を全力で保障するよう求めた。
製品や企業に問題があるかどうか、今後はインターネットですぐに検索できるようになる。「行動計画」によると、発展改革委員会、工業・情報化部(省)、交通運輸部(省)などの機関は職責に基づき業務を分担し、全国的な信用情報共有プラットフォームを構築する。製品の質・知的財産権・水利プロジェクト・道路と水運・旅行会社・輸出入食品の国外生産企業などを含む信用情報を収集・統合し、信用情報の共有・交換を実現する。また、ウェブサイト「信用中国」を改良し、信用情報の一括検索を可能にする。国家製品品質信用情報データ収集業務を展開し、省レベルの品質信用データベースを試験的に構築する。輸入食品の国外生産企業の品質信用体系を試験的に構築し、情報のトレーサビリティと共有を実現する。
「行動計画」はさらに、クロスボーダーのオンライン取引における郵送ルートの監督管理を強化し、EコマースサイトやクロスボーダーECを利用した違法な密輸、「アリの引っ越し方式」などによる権利侵害・模倣品の輸出入といった違法行為を厳しく取り締まると指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年4月20日