ソニー中国は今年創設20周年を迎える。節目の年に際し、記者はソニー中国の栗田伸樹総裁(社長)に今後の展望と転換について独占インタビューを行った。人民日報海外版が伝えた。
モバイルインターネットと中国市場
栗田氏が中国エリアの総裁に就任した際、ソニーの平井一夫社長は「栗田伸樹さんはソニーグループきってのマーケティング管理者」だと評価していたが、当時ソニーと栗田氏が直面していた状況は決して楽観できるものではなかった。かつて世界の電子業界の王者であったソニーだが、目まぐるしく変化するスマート時代においてその勢いに陰りが出てきた。
ソニーの世界発展戦略から見て、中国は最も重視される三大市場の一つであり、中国市場の規模は大きいために、本社への利益貢献度の重要性は言うまでもない。市場以外にも、中国はソニーの重要な生産拠点でもあり、その製品は全世界へと供給されている。
栗田氏は、「中国は国土が広く、人口も多い。如何にこの特徴を活かし、如何にこの細分化された市場の中でターゲットをつかむか、この点に一番時間を割いている。この4年間、先端製品にスポットを当てる、および若者をターゲットにするという二つの重要戦略に取り組んできた」と語る。
その努力の結晶がミラーレス一眼カメラだ。この分野においてはソニーが絶対的なシェアを握っている。次がゲーム・エンタテイメント産業だ。2015年3月、ソニーのゲーム事業は正式に中国に進出、PS4、PS Vitaといったゲーム機は多くの若いゲーム愛好家を引き付けた。