全国情報安全標準化技術委員会が主催する座談会が、北京でこのほど開催された。同委員会の高林・理事長は北京で7日、「個人情報をいかに安全に保護するか」という問題について、情報データ収集をめぐる「行動規範」の承認作業が進められていることを明らかにした。京華時報が伝えた。
中国では、ネットユーザーの個人情報漏えい問題は、かなり深刻な状況にある。中国インターネット協会が発表した「中国インターネット利用者権益保護調査報告(2015)」によると、通話記録やオンラインショッピング履歴などネット上での活動に関する情報が漏えいしているネットユーザーは、全体の63.4%に上った。また、姓名・自宅住所・身分証番号など個人の身分情報が漏えいしているネットユーザーは78.2%だった。
高事務局長は、座談会において、以下の通り発言した。
情報データの収集に関わる標準は、すでに認可申請が終わり、現在承認作業が進められている段階にある。この標準には、企業の行為をめぐる「法に抵触する最低ライン」が明示されているが、強制性は備えていない。また、ビッグデータを安全に管理する面での標準制定作業にも、まもなく着手する予定だ。
ネットワーク時代において個人情報を安全かつ適切に管理するためには、関連標準を制定・執行する以外に、関連法律・法規を完備しなければならない。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月9日