終わったばかりの「五一(メーデー)」小連休、北京・上海・成都など各都市の公園は、高齢者で埋め尽くされた。彼らは観光にやって来た訳ではなく、祝祭日を利用して子供の「お見合い」の手助けをしていたのだ。中国中央テレビ(CCTV)ニュースが伝えた。
●北京:息子や娘の伴侶探しにお見合いコーナーに集まる父母
メーデー小連休中、北京の玉淵潭公園・天壇公園・中山公園の一角に独身男女の両親が自発的に設けた「お見合いコーナー」は、多くの人でごった返し、「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」に決してひけを取ってはいなかった。気温30度という暑さの中、多くの白髪交じりの両親が、各情報プレートの前に立っていた。彼らは軒並み老眼鏡をかけ、手帳とペンを持ち、熱心に情報プレートの内容をメモしていた。
土曜の午後は玉淵潭公園、日曜の午前は天壇公園、日曜の午後は中山公園と、毎日さまざまなお見合いコーナーに顔を出す両親たちの願いはただ一つ、「どんな小さなチャンスでもの逃さず活かし、息子や娘が生涯の伴侶を得られますように」だった。これはつまり、親自身の最大の悩み事でもあった。ある親は、「これが焦らずにいられようか?子供の結婚について心配するあまり、夜もおちおち寝られない」と訴えた。