初めて中国の農村を訪れたという東條慎之佑さん(清華大学留学生)は、「今回の活動のために色々な準備をしてきたが、結果的には子供たちの方から積極的に交流を求めてくれ、自分が想像していた子供たちの様子とは違った。2日間を通して感じることがたくさんあった」と活動を振り返り、渡辺志太郎さん(中国伝媒大学留学生)は、「寄付されている学校だからといって、そこで学ぶ子供たちが他の学校の子供たちと何か違うかといえば全く同じで、皆生き生きと自信を持って過ごしており、こちらが勇気をもらう活動になった」と語った。一方的に何かを提供したのではなく、参加者らも逞しく生きる子供たちから大きなエネルギーをもらったようだ。
最後に木本さんは、「貧困はそう簡単には無くならないと思う。それでも、貧困がある限り今後も『Pia-Smile』は活動を続ける。より多くの人が活動に関心を寄せ、私たちの活動も応援してもらえれば」と呼びかけた。彼らが共に歌った『朋友』の歌詞にあるように、農村の子供たちと留学生たちの出会いが生涯忘れられないものとなり、心の支えとなり、ここで蒔かれた希望の種が、いつの日か芽生え、友好の花となって咲き誇ってくれることを願う。(文・岩崎元地)
「人民網日本語版」2016年5月12日