水と餌をやり終えた梅さんの脚にしっかり抱き着き、離れようとしない赤ちゃんパンダ
●引っかき傷で満身創痍
1986年生まれの梅さんは、典型的な「成都の80後」で、楽観的で底抜けに明るい。黒縁眼鏡をかけた彼女の笑い顔は、どことなくパンダに似ていて可愛らしい。
2008年に同基地に就職した彼女は、すでに勤続8年、これまでに50頭以上のパンダの世話をしてきたベテラン飼育員だ。パンダの赤ちゃんは大変愛らしく、抱っこすると可愛さ満点だが、足の爪や歯はとても鋭く、梅さんはしょっちゅう噛みつかれて悲鳴を上げる。梅さんの全身にはパンダに咬まれた跡があり、引っかき傷も数え切れない。常に、古傷が治ったと思ったら新しい傷ができている。