2016年5月25日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

福島原発事故、放射性物質が太平洋を越えて北米に到達

人民網日本語版 2016年05月25日16:13

日本で福島第一原子力発電所事故が発生して5年が経過した今も、その影響はまだ完全に取り除かれていない。日本と米国の専門家は最近、同事故で海に流出した汚染物質は太平洋を横断し、北米西海岸まで達したとの見方を示した。しかし、米国の専門家にとって意外なことに、米国連邦機関は関連の海洋研究を支持していない。新華社が伝えた。

東京海洋大学副学長で、日本海洋学会の副会長も務める、神田穰太教授は取材に対して、「同事故で流出した主な放射性物質はセシウム137。海へ流出したセシウム137の量は、1京ベクレルから2京ベクレルと考えられており、5京ベクレルとする研究者もいる」と指摘する。神田教授がパソコンで示した海洋の放射性物質のモニタリングマップによると、現在、太平洋西側の海域のセシウムより、東側のほうが多くなっている。つまり、海の流れに乗り、セシウムは既に米国西海岸にまで達していることになる。

北米の科学界は実地調査によりその証拠を得ている。米誌「科学アカデミー紀要」は昨年、カナダのBedford Institute of Oceanographyの科学研究者の報告を掲載し、「北米の太平洋側沿海で、福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質が検出された」と指摘した。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年5月25日

関連記事

コメント

最新コメント