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「傅山の追っかけ」を自称する日本人博士の堀川英嗣さん (3)

人民網日本語版 2016年06月17日14:31

堀川さんと張さんは、そこで3日間寝泊まりし、大きな鍋で煮た麺を食べ、たくさんの親切な村民に出会った。その村での体験が、都会で育った堀川さんが一層中国が好きになるきっかけとなった。

この十数年の間に、堀川さんは数十種の傅山の石碑の拓本や写真、傅山に関するさまざまな時期の書籍数百冊を収集した。そして、日本傅山研究会の理事になった堀川さんは、代表の今川さんと共に、日本で傅山の作品を紹介することに力を注いでいる。

ここ数年、二人は日本で、「傅山書法名選集」や「傅山墨翰」など傅山関連の書籍4冊を出版した。また、中日文化交流を促進するため、日本人書道家による太原市での書道展開催を何度も企画してきた。そのような努力が実り、これまで、日本ではあまり注目されていなかった傅山は現在、王鐸と同じく、日本の書道界で注目を集める明・清代の代表的な書道家となっている。

太原師範学院での学業を終えた堀川さんは太原市のある大学で日本語の教師になり、08年には山西大学文学院で、劉毓慶教授の指導の下、古代文学の修士課程で学び、最終的には博士号まで取得した。

中国文化を探求する旅はまだ終わっていないため、堀川さんは太原市に定住することを決意。中国の古典文化書籍を読む中で、堀川さんは、「君子」に強い興味を抱いている。彼は「君子は、最も理想的な人格を身につけていなければならない。言葉で表現するのは難しく、儒教の経典を悟った先賢にしか説明できないだろう。ただ私も正々堂々と、そして楽しく生きていきたい。そして、人には優しく、自分には厳しく、先生や友人、学生から中国の伝統的な人德を学び、それを自分で実践し、二年後には『四十にして惑わず』というようになりたい」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年6月17日


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