あっさりと外国語をマスターできる人もいれば、単語を暗記するのも一苦労な人もいるのはなぜだろうか。米ワシントン大学の研究者は、遺伝子が原因かもしれないとしている。新華社が伝えた。
研究者は米国の中国人留学生(大学1年生)79人を被験者とした。彼らの英語水準は入学の最も基本的なレベルに達している。うち44人は3週間の英語学習クラスに参加し、残りの35人は比較対象とされた。
この3週間内に、研究者は拡散テンソル画像法(DTI)を使い、すべての被験者の脳神経細胞の結合を観察した。神経細胞がうまく結合されれば、脳波の脳内の伝達を促し、学習能力が高くなる。
スキャンの結果によると、英語クラスに参加した生徒は1日の集中学習により、脳の「通信ネットワーク」である脳白質に変化が生じた。3週間の研修期間、44人の脳の言語「回路」が増加を続け、終了後に減少を始めた。
研究者が学生のDNAを集めたところ、COMTと呼ばれる遺伝子の2種類の特殊変体が脳白質を変え、第二言語習得に影響を及ぼすことが分かった。
研究担当者は、「この研究により、COMT遺伝子が脳白質の変化と関連していることが初めて明らかになった。脳白質は学習効果に影響を及ぼし、外国語のマスターに必要な要素の46%を占めている」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月17日