「国研シンクタンクフォーラム2016・杭州フォーラム」が18日に浙江省杭州市で開催された。出席した国務院発展研究センターの隆国強副センター長は、「2008年にグローバル金融危機が発生した後、グローバル経済と貿易投資の成長ペースおよび成長局面には大きな変化が生じた。この節目に港湾のモデル転換や調整発展を話し合うことには特別な現実的意義がある」と述べた。
港湾経済は国全体の経済発展にとって重要な戦略的意義をもつものだ。国家海洋局戦略計画・経済司の張占海司長の説明によると、「世界2位のエコノミーとして、また世界一の貿易国として、中国では対外貿易の90%以上が海上輸送により行われている。商船は世界の港湾約1200カ所に展開し、これと同時に中国も港湾やコンテナ貨物取扱量で世界一となり、国際貿易や海上輸送産業にとって非常に頼りになる国になっている」という。
張司長は続けて、「こうしたわけで海上ルートが中国の経済発展の生命線になっている」と指摘した。
フォーラムに出席した専門家から、「『一帯一路』(1ベルト、1ロード)戦略の実施は、この地域の経済、貿易、投資、人的・文化的方面での協力を力強く促進し、港湾の発展に新たなチャンスをもたらすことになるが、この新チャンスをどのようにしっかりとつかまえるかは、掘り下げて検討しなければならない問題だ。今後、港湾は一連の有力な措置を取ってモデル転換や調整発展を推進する必要がある」との見方が出された。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月20日