外交部(外務省)の華春瑩報道官は21日の定例記者会見で「中国側はカンボジアのフン・セン首相が20日発表した南中国海問題についての談話を高く評価し、これに感謝する」と述べた。
【記者】カンボジアのフン・セン首相は20日、カンボジア国家行政大学卒業式で南中国海問題について1時間近くの談話を発表した。フン・セン首相はフィリピンが一方的に申し立てた仲裁について、政治的動機によるものであり、支持しないとしたうえで、二国間交渉によって溝を解決するよう関係国に呼びかけた。これについてコメントは。
【華報道官】昨日のカンボジア国家行政学院卒業式でのフン・セン首相の談話を中国側は高く評価し、これに感謝する。
フィリピンの南中国海仲裁裁判については、中国は早くから受け入れず、参加しないとの立場を表明している。不法で、公正でない仲裁に基づくどのような結果の受け入れも誰も中国に期待してはならない。中国がいわゆる仲裁を受け入れず、これに参加しないのは、まさしく国際法の尊厳と権威を守るためだ。
領土主権と海洋権益の問題において、中国は強要されるいかなる案も受け入れず、一方的に第三者に訴えた紛争解決策も受け入れない。中国は引き続き直接関係する主権国家との、歴史的事実の尊重を踏まえた、国際法に基づく、交渉による争いの解決を堅持する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年6月22日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn