カムキックトンネルへと向かう試験運転車両。 |
まもなく習近平主席によるウズベキスタン公式訪問が行われる。中国外交部(省)の李恵来部長助理(外務次官補)によると、習主席の公式訪問期間中、両国首脳はカムキック(QAMCHIQ)トンネルプロジェクト竣工式典に出席する。人民日報が伝えた。
5月25日、カムキックトンネル全区間で鉄道敷設工事が完了、予定よりも半年近く早い実現であった。このプロジェクトは、長時間にわたる選考の末に業主であるウズベキスタン国営の鉄道会社が複数の欧米企業を断念し、2013年に中国鉄道トンネル集団と調印して漕ぎ着けた設計・施工・調達総請負契約である。
ウズベキスタンのアングレンとパプの両都市を結ぶこの鉄道(Angren-Pap Railway)は、現地で「大統領1号プロジェクト」とも称され、同国全人口の1/3に当たる1000万人に恩恵をもたらす重要なプロジェクトとして注目を集めている。そのうち、カムキックトンネルは全長19.2キロ、掘削総距離は47キロに及び、中央アジアで最も長いトンネルで、プロジェクト全体の中心かつ最難関の地点でもある。
建設作業は多くの不利な環境を克服しながら進められた。請負業者である中国鉄道トンネル集団施工責任者の肖辰裕氏は、「トンネルは7つの断層を貫通する必要があり、地熱や応力への対応に加え、現地の冬季は最長5ヶ月とあって、屋外の気温は氷点下40度まで冷え込むなど試練に耐えながらの工事であった」と振り返る。また、建設期間中に行われた中度の岩石爆破は3000回超行われ、2000立方メートルにわたってトンネルが崩れ作業員の安全が脅かされたこともあった。湧水問題も大きく、掘削地点によっては機械や作業員が水に浸っての作業を余儀なくされることもあった。
中国鉄道トンネル集団は今回のプロジェクトを通じ、その専門性や中国の発展のスピードを十分に示し、企業イメージを発信し、中国企業の海外市場進出の基盤とウズベキスタン政府の信頼を固めた。現在両国はさらなる協力締結に向けた意向書を交わしている。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年6月21日
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