スパコン関連技術の国際会議「ISC High Performance 2016」で20日、スパコン性能ランキング「TOP500」の2016年版が発表された。中国が初めて100%国産プロセッサを搭載した「神威太湖之光」が、演算速度が世界最高のスパコンになった。また中国のスパコンが167台ランクインし、国別台数で米国を超え世界最多となった。人民日報が伝えた。
会場では、中国企業がもたらした先進的なスパコン関連技術が注目された。ファーウェイが展示した計算システムの一端には2本のチューブが繋がれており、このチューブを通りCPUとGPUの上を水が流れる。ファーウェイIT製品ラインナップ部門の責任者である武湛氏によると、スパコンはエネルギー消費量が莫大だが、液体で直接冷却する技術でこれを減らすことができる。ファーウェイとポーランドのポズナン・スーパーコンピューティング・ネットワーキングセンターは年初、共同革新センターの設立を決定した。高性能計算、クラウドストレージ、ビッグデータなどの分野で共同研究を予定している。うち「老鷹」と呼ばれる高性能計算システムは液体冷却プランを採用し、40%以上の省エネ効果を見込んでいる。
中国科学院所属の曙光信息産業株式有限公司は、ハード資源「プール化」技術の進展を展示した。同社の高性能計算製品事業部技術責任者の戴栄氏によると、次世代融合構造の曙光星河サーバーは、大量のプロセッサとハードディスクを一体化させ、管理ソフトによってこれらの資源を統一的に管理する。ユーザーの需要に応じ、計算能力とメモリを調整することで、ハードのコストと資源の浪費を削減し、管理の利便性を高める。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月22日
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