外交部(外務省)の華春瑩報道官は21日の定例記者会見で、南中国海仲裁裁判について、中国の立場を支持しているのは8カ国しかないと西側の一部メディアが報じたことを受けて「関係メディアが公正で客観的な姿勢を堅持して報道を行なうことを希望する」と表明した。
【記者】ウォール・ストリート・ジャーナルなど西側の一部メディアはこのほど、南中国海仲裁裁判について、中国の立場を本当に支持しているのは8カ国しかないと報じた。これについてコメントは。
【華報道官】われわれは以前から西側メディアが時に白を黒と言いなすことがあるのを知っていたが、今になってあろうことか簡単な数の数え方や加減にも問題があることを知った。
人々が目にしているように、南中国海問題の経緯及び南中国海仲裁裁判の本質を明確に知って、中国側の立場に理解と支持を表明する国が増えている。公のものや書面によるものもあれば、非公開のものや口頭によるものもある。報道されるものもあれば、報道されないものもある。だが人々が目にし、耳にしたものはすでに数十カ国に上っている。
このほど、ザンビア、カメルーン、エチオピア、マラウイが様々な場で中国側の立場への理解と支持を表明した。先日中国とセルビアが調印した包括的・戦略的パートナーシップの構築に関する共同声明は、南中国海問題について、二国間合意と南中国海における関係国の行動宣言の規定に基づき、直接の当事国の友好的な協議と交渉を通じて、領土と海洋をめぐる争いを平和的に解決すべきだとの一致した認識を明記した。カンボジアのフン・セン首相も昨日、カンボジア国家行政大学における談話で、南中国海仲裁裁判への不支持を繰り返し明言するとともに、二国間交渉による溝の解決を関係国に呼びかけた。
あなたが言及したメディアは南中国海問題にそれほど注目しているのだから、故意に、選択的に軽視しているのでない限り、こうした姿勢表明を見落としていることはあり得ない。関係メディアが公正で客観的な態度を堅持して報道を行なうことを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年6月22日
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